※ 高城区長は2014年4月1日付で危機管理監に異動になられました。

鈴木マサホ 左京区新総合庁舎が出来て1年経ちました。平成244月から左京区長に就任されましたが、新総合庁舎の印象はどうですか?

区長 非常に機能的にできていると思っています。以前に比べ待合のスペースなども十分ありますし、カウンターの番号表示もしっかりされています。いろいろお叱りを受けることもありますが、カウンター内で働いている職員も随分と変わってきたなという印象を受けており,以前の庁舎に比べますと機能面・サービス面では向上していると思っています。区役所改革の努力をずっとしてきましたが、成果も出てきたのではないかなと思います。

鈴木マサホ
 総合庁舎になって福祉、保健センターも一緒になり、そういう意味でもいいなと思います。
ちょっと耳の痛い話が二つあるのですが。
まず、交通アクセスの話で、南部の区民には問題があったかと思っています。京都バスが出町柳から走るようになり少しは改善されています。この件についてどうお考えですか。

区長 京都バスの56号系統の巡回バスが51日からできまして、出町柳から区庁舎へのアクセスは向上したと思います。ただ、本数を更に増やしていただくというのが重要です。まずは職員にも登庁、退庁時には京都バスや市バスの65系統を利用するように呼びかけています。なるべく利用者を増やし、それによってバスの 増便につなげていくことが必要だと思っています。
今後も交通局と区役所、京都バスも一緒になって話し合いをする取組みをしていきます。

鈴木マサホ もうひとつは吉田にある旧左京区役所の跡地の問題です。あそこを売却してマンションが建つような事があってはいけないと思っています。残せという人もいますが、僕は公共的な団体に活用していただきたいと思っています。公に僕が言っているのは、京都大学に活用してもらってはどうかということです。跡地のことについてはどうお考えですか。


 

区長  ご指摘の事については、当然先方のご意向もありますので、我々だけで進めていけるものではありません。一方で、京都市は大学のまちで、特に左京区には6校もの大学があり、区政の推進にもいろいろご協力をいただいておりますので、我々も出来るだけご指摘の方向で話を進められるようにしていきたいと思っています。

鈴木マサホ ところで、新庁舎は区民が無料で使える会議室を提供していて、かなり使われていると聞いています。政治や宗教団体でなく、営利活動をしないという条件はあると思います。実際どんな団体の方が使われていますか。

区長 例えば太極拳の集まりですとか市民のサークル活動など、様々な団体の方に使われています。平日は夜の9時まで使えますのでよく利用していただいています。

鈴木マサホ さて、左京はとても広く自然が豊かです。左京のまちの印象はいかがですか。

区長 左京区の北部に行きますと心が洗われる気がします。気分が解放されたような感じを受け、すごくいいところだなと思います。京都市の中にあってこれだけ自然が豊かなところはないと思います。
久多学区は高齢化率が6割を超えるという厳しい状況ですが、なんとかして北部のまちをずっと存続させていきたいと思います。

鈴木マサホ 左京は大学のまちです。この数年、大学と地域との連携、大学と区役所との連携に取り組んでこられました。大学のまちということで今後の取組みはどのようにお考えですか。

区長 今年から、府立大学と連携して、久多のまちづくりについて取り組んでまいります。
高齢化が進み,特に重要となる交通手段の確保など、生活支援策について検討していきます。
また、大学生でボランティアをしたいという方はいると思います。地域で必要なボランティアと大学生ができるボランティアを区役所が媒介の場所となり、マッチングができたらいいなと思っています。
新庁舎ができましたので、そのようなスペースを作り、いろいろな取組みができたらなと思っています。

鈴木マサホ 区でも独自予算による取組みが進んできたと思います。左京区ではどのような取組みがありますか。

区長 新たに、「まちづくり活動支援事業」として540万円の予算を確保しました。「区民の方の様々な活動」「大学と学生の活動」の二つに分けまして、補助金を交付させていただく募集をしました。
もう一つは、左京区の基本計画にあります「次代の左京まちづくり会議」の取組です。区庁舎内で「朝カフェ」という会を催し、左京区で活動されている方々などに参画いただき、区政を応援してもらえるような新たなネットワークづくりを目指します。子育て世代の方でもお出かけいただき易い日曜日の午前中に開催し、託児機能も持たせています。イクメン・ママの方にも参加していただき繋がりの輪、交流の輪ができないかなと思っています。
私は本庁では予算編成などの仕事が多く、市政・区政というのがこれほど多くの皆さんに支えられていることを十分に知りませんでした。各種団体の方々のお力も借りないと何もできない事が多々あると思います。一方でいろいろお力を貸していただいている方々もご高齢になってきています。若い方は社会経済情勢が非常に厳しいですから、自分の生活を守ることに手一杯で、まちづくりに協力できる時間が少ないかもしれません。でも、世代交代と言ってはおかしいですが、次の世代にも活動の輪が広がっていくような、お力添えができないかなと考えています。
いかに新たな方々と一緒になってまちづくりをやっていくか。そこに力を入れていきたいと思っています。

鈴木マサホ 区役所にとってはとても大切で大きな仕事ですね。
次に、左京区は観光客がとても多く、京都会館の再生など岡崎の活性化の問題もあります。観光地として広い為、大原から銀閣寺まで課題はいろいろあると思います。

区長 岡崎地域では、京都会館・美術館・動物園などがあります。京都会館の再整備を行うほか,リニューアルを進めている動物園は規模こそ小さいですが、まち中にある動物園でとても親しみやすいと思います。
京都市では、岡崎地域でお休みの日に観光客の方も市民の方も気軽に散策し憩えるようなまちづくりを進めることとしており、左京区役所も十分連携していきたいと思っています。
もう一つの課題は左京区の文化遺産はとても沢山ありますが、区民のみなさんは、意外といつでも行けると思い行かないものです。
そこで、区民ふれあい事業として世界遺産の銀閣寺で「左京区民煎茶会」という催しを行います。
夏にも親子の学習会を動物園でさせていただきます。

司会 区長のお話をお聞きして、様々なイベントや今後の取組みがあるのを知りました。私も左京区民で、左京ボイス等で目にしているつもりでしたが、まだまだ区民にとって有益な情報があることに気づかされます。是非、この 「京都左京ライフ」でも情報発信をさせていただきたいと思っています。そういう一つの役割を負わせていただけたらなと思っています。

区長 確かに、情報発信はなかなか難しいことです。民間の方であれば自社製品の購入者をターゲットにして売り込むことに注力するのでしょうが。役所の場合は、全ての年代層の方を相手にしていることもあって情報発信の手段を絞りにくいことや、ノウハウも十分にないこともあって、やはり情報発信は民間に比べると遥かに下手なのは事実だと思います。
市会にもご指摘を受けていて、我々も常にそういう反省はあるのですが、なかなかうまくできていないと思います。

司会 どうしても知りたい情報がある方は区役所に直接聞くなり、ホームページで調べることはできると思います。しかしそうでない区民の方の目に触れさせる情報発信をこの 「京都左京ライフ」でもやっていきたいと思います。
お店、お祭り、イベント、行政など左京区民の方に有益な情報を発信していきます。
左京区民に高城区長をより知っていただくのも大切な事と思いインタビューのお時間をいただきました。

鈴木マサホ では個人的な話ですが。ご家族は?出せる範囲で(笑)

区長 娘が二人おりまして。実はもう孫がいます。 

鈴木マサホ 早いなぁ〜(笑)。ところで趣味はなんですか?

区長 気が休まるのはゴルフですねぇ。下手ですが何も考えずに熱中できるのがいいです。

司会 いろいろお答いただきありがとうございます。
最後に、鈴木マサホ議員の印象はいかがですか?ご本人を目の前にしては言いづらいでしょうが(笑)

区長 我々職員からすると、とても親しみやすいというか、たぶんファンがすごく多いと思いますよ(笑)
苗字ではなくて名前で呼ぶことができる市会の先生は滅多におられません。多くの職員がマサホ先生と呼んでいるのを聞きます。市民活動をしておられますので、区民の声がマサホ議員を通じて我々に入ってきます。
親しみやすさだけではなく、議員活動でご多忙の中、大学院で学ばれた成果を本にまとめて出版されており、すごい方だなと思っています。

鈴木マサホ それはありがとうございます(笑)

司会 マサホ議員から高城区長への期待や要望などはありますか。

鈴木マサホ これから3年ぐらいは頑張ってもらわないといけないです。政令指定都市の区長の存在は大きな権限や予算があるというわけではないですが、区全体の舵取り役です。区の職員だけでなく、区全体の先頭に立ってもらう気概でやっていただきたいです。自然のまち、大学のまち、歴史のまちの左京の下支えをしてもらいたいなと思います。
僕は昔よく冗談で話していたのですが。区長が公選制になれば左京区長になりたいんです(笑)。国会議員や市長になりたいとは思わなくて、区長になりたい。勿論それは公選制であればの話しです(笑)。当然これからも市会議員としてやっていくので叶わぬ夢だけどね。僕は生まれ育った京都、左京が大好きですから。良いまちですし、このまちをもっと発展させたいし、いろいろな人との繋がりができたらいいなというのが僕の夢です。

区長 区役所は、住民票の交付、生活保護、障がいのある方へのサービスの提供、保健センターの業務などを公平・公正にさせていただくのが基本の仕事です。
今はそれにプラスして、マサホ議員がおっしゃるように、いかにまちづくりに参画していけるか、行政としての堅い部分と頭を柔軟にしてやっていかなければいけない部分と、両方が求められていると思います。そういう努力をしていかなければいけないと思っています。

鈴木マサホ 今日はありがとうございます。お互い頑張っていきましょう。

 

高城順一(たかぎじゅんいち)区長プロフィール
高城区長は、今年54歳。嵯峨野高校、和歌山大学経済学部卒業。卒業後、京都市に就職。教育委員会から理財局、市長秘書担当課長、主計課長、左京区副区長、市長公室長、財政部長を経て4月から左京区長に就任。右京区で母堂と奥さんとの3人暮らし。娘さん2人(お孫さん1人)はすでに独立。趣味はゴルフ。

 


Copyright suzuki masaho&compage.  All Rights Reserved